とかは出来まs(ry
・侵略する者される者
この歌はレコンキスタが終結するまでの話になってます。
史実盛りだくさん。
イベリア半島は、ケルト・イベリア人が築いた土地であった。
そこに、ローマと対立していたカルタゴの軍が押し寄せ、ローマへの復讐の拠点として腰をすえる。
古代ローマの属州のひとつであるヒスパニアは、荒廃した大地を耕して土地を築いていたが、ヴァンダル族に踏み荒らされる。
西ローマ帝国が滅亡した後、イベリア半島の統治は西ゴード王国が継ぐも、ウマイヤ朝の侵攻によってイスラム教徒に支配され、レコンキスタが始まる。
キリスト教勢力であるアラゴンとカスティーリャは、両王家の婚姻を結ぶ事により、同盟成立。後にスペイン王国となる。
イスラム教勢力の最後の拠点であったグラナダでしたが、キリスト教勢力に負けて陥落してしまい、レコンキスタは終結。
これが冒頭8行の流れになります。
約800年の出来事を8行でw
ライラが両親を語ります。
「父を奪ったのは十字を切る啓典の民」
『啓典の民』と言う表現は、イスラム教徒がユダヤ教徒・キリスト教徒を呼ぶ時の表現。
十字を切るのはキリスト教。
よって、ライラの父はイスラム教徒だったため、キリスト教徒によって討たれてしまった。
「母を奪ったのは従事で斬る聖典の兄弟」
聖典の兄弟とは、多分表現だと思います。
イスラム教もキリスト教も、ユダヤ教から派生した訳なので、兄弟となります。
そしてライラは憎むべきものを悟る。
「救済者を貶める」
とは、キリスト教徒側の言葉。
キリスト教ではイエスも神格化されています。しかしイスラム教は徹底した一神教であり、偶像崇拝を徹底的に排してますし、続く
「預言者は神ではない」
が、預言者にすぎないイエスを神格化している事に対するイスラム教徒側の発言となりますね。
そして
「未だ兄弟同士で殺しあっているのか?
人類諸君よ…我こそが君達の敵だ!」
の語り。これはライラの望みを聞き入れたシャイタンのセリフ。
自らが両教徒の共通の敵になる事で、争いを終結させようとした。
最後のサァディの語りでは「悪魔が去った後」と言っているので、ライラとシャイタンは死んだ訳ではないのでしょうね。
ここから何かに繋がりそうだなぁ。
と言うか三姉妹の考察は全く出来ない…。
会話を聞く限り、監視者や語り部の立ち位置なんでしょうが、もっと深い何かが、預言者にはありそうですね。