最新刊ですね。
表紙は秀麗、その膝には清雅。
…ぶっ飛ばすぞ清雅w
そして劉輝。
今回もまた新キャラ登場で。
確かに終わりは見えて来ました。
(以下壮大なネタバレ)
突然倒れた羽羽の力を取り戻す為、旺季が琴の琴を弾く。
リオウの見解によると、茶州の祠が破られ、藍州の宝鏡が割られ、その皺寄せが全て仙洞宮と羽羽に来ているらしい。
本来は仙洞令君であるリオウの仕事であるのに、何も出来ない自分に憤るリオウ。
しかし羽羽は、異能がある事が縹家の証ではないと慰める。
そして、秀麗の事を見ていてくれとリオウに頼む羽羽。
羽羽は全く動きを見せない璃桜を気にしていた。
御史大獄。
御史台長官及び刑部尚書、大理寺長官という司法の頂点に立つ三人が集まる特殊な裁判である。
刑部尚書・来俊臣は、悪夢の国試組の一人らしい。
俊臣は、黎深でも逃げ出すイカガワシイ人らしい。
そんな俊臣が、御史大獄を真夜中にズラしてくれと言っているらしく、激怒した秀麗は、清雅と共に俊臣がいるらしい地下牢の最奥に向かう。
それを知った奇人のお面が、動揺からかぐるぐる回り出す。
…鳳珠…アンタ面白すぎるだろw
どんな細工なんだ。
穴が空いた吏部の人事。
尚書は当面空位、侍郎には楊修が任命される事になるが、納得出来ないと悠舜に詰め寄る静蘭だが、正論で返されるもやはり納得はできなかった。
そして悠舜より語られる藍家の秘密。
稀に双龍が揃う時代があり、今がまさにそうらしい。つまり龍蓮の他にも、三つ子の中に隠れ龍がいるらしい。
悠舜は何故、こんな極秘事項に明るいのか。
そして邵可は霄大師に辞表を提出し、黎深を連れて紅州へ向かう。
その夜。秀麗は自身の身体の異常と向き合う。これまでに不思議な事が度々あった。それらは何なのか。
その時、不意に琴の音が聞こえて来た。不快感から頭痛や目眩、吐き気に襲われ、眠りに沈む秀麗。
琴の琴。羽羽を救った音色は、秀麗には逆の作用をもたらすらしい、とは秀麗の様子を見ていた霄大師の言。
秀麗の周囲に居たクロとシロは、紅仙最強の攻撃力を持つ脇侍だった。
クロは雨師、シロは風伯と言うのが本来の名前だとか。
クロとシロは秀麗を守り、人として生きられるように、そうて気づかれぬようにクロが穴埋めをしていたらしい。
本来、仙は死体に入るもの。影月の様に。
しかし秀麗は生きている内に仙が入ったので、他とは違っているらしい。
そして開かれる御史大獄。
俊臣は秀麗に核心をつく質問を投げる。
「なぜ官当を請求しなかったのか」と。
それは官吏だけが使える減刑措置である。
秀麗が官当を請求しなかったのは、この制度が公平でないからだと言い切る。
俊臣自身も、一番面白くないと思っている制度が官当だった。
俊臣は秀麗に「本物」の資質を見、気に入った模様。
そして絳攸の処分は、官吏の資格を剥奪されない、冗官に降格という処分だった。
その翌日、紅姓官吏による一斉出仕拒否という事件が起きる。
更には輸出規制がかかっているらしく、貴陽では物価が高騰していた。
玖狼にも撤回できない書状が、一門に回っているらしい。そんな事が出来るのは、当主か紅門筆頭姫家の当代鳳麟だけである。
朝廷では、秀麗が紅家直系長姫である事が露呈し、紅家の怒りを鎮めるために「秀麗を後宮へ召し上げよ」の空気が広まる。
しかしそうなると官吏を退官しなくてはならなくなり、劉輝としては、秀麗の夢を潰すような真似はしたくなかった。しかし、残された選択肢はあまりにも少ない。
一方、清雅は紅家の謀反対策に、百合を後宮で軟禁する策に出る。
紅家の女は、悉く清雅が知る女達とは質が違う事に驚愕する。
もし百合に何かあったら奇人がブチ切れるだろうなw
黎深邸からの帰り、秀麗と清雅は兇手に襲われる。狙いは清雅らしいが、秀麗を狙う刃に立ち向かった清雅は、深手を負い意識を失う。
狼狽した秀麗は「力」を使ってしまい、貴陽に豪雨を降らせる。
それに導かれるように現れるリオウと皇毅。
一命を取り留めた清雅は、秀麗に鳳麟のヒントを与える。
滅んだ筈の姫家。その当代鳳麟は、悠舜だった。かつては紅家を主としていたが、ある日を境に主を変えた模様。
黎深には覚えがあった。あの日の少年は、紛れもなく悠舜だった。
姫家を滅ぼしたのは先王と幼き頃の黎深であった。
夜。
劉輝は秀麗に「紅家の長姫として後宮に入ってくれ」と頼む。
秀麗は自身が子を成せない事を告げ十三姫も同時に召し上げてくれるなら、と承諾した。
黎深は当主を返上し、自身が新たな当主となり貴陽に戻った邵可は、劉輝に恭順の礼を捧げる。
それは誰もが予想しなかった出来事だった。
かつてどの王もなし得なかった事である。
紅家が王に、服従を捧げたのだった。
そして、紅州に向かった筈の秀麗とリオウが、消息を絶ったと言う報が入る。
まさかのタンタン復活、楽しみです。