滑り込みセーフで見てきました。
以下ネタバレを含みますのでご注意下さい。
アメリカCIA本部。
優秀な分析官イヴリン・ソルトは結婚記念日に、突然現われたロシアの亡命者・オルロフを尋問する事になる。
オルロフが持ち込んだ情報。
特殊スパイ養成機関の元教官だという彼は、アメリカに長年潜伏してきたロシアのスパイが、アメリカ副大統領の葬儀のために訪米中の、ロシア大統領を暗殺すると予告する。
そして、そのスパイの名は「イヴリン・ソルト」だと告げる。
一転して二重スパイ容疑をかけられたソルトは、身の潔白を訴えるが聞いてもらえず、最愛の夫の身を案じてCIA本部から逃走。
しかし自宅に夫の姿はなく、何者かに連れ去られた形跡が残っていた。
CIAの怒涛の追跡を振り切った翌日、ソルトは髪をブロンドから黒髪に染め替え、副大統領の葬儀が行われるバーソロミュー教会に向かい、ロシア大統領の襲撃を成功させる。
その後、あっさりCIAに捕まるソルトだが、移送中のパトカーから脱走を図り、逃走に成功。そのままオルロフ達同志が待つアジトへと向かう。
そこで捕らわれていた夫のマイクが、目の前で射殺されてしまう。
ソルトを試したと言うオルロフ。
彼女の反応に満足したオルロフは、第2の計画を説明する。
次の任務はアメリカの核を手中におさめる事。
計画を聞き終えたソルトは、オルロフを始め同志達を全員殺害し、残りの仲間が待つ小型ジェットに乗り込む。
NATOとホワイトハウスの間を取り持つ連絡将校となった仲間と落ち合い、指令の中身を確認し、ホワイトハウスに向かう。
ソルトに与えられた指令は、ホワイトハウス地下8階の指令室にある核ミサイルのスイッチを確保する事。
ホワイトハウスに到着した大統領の護衛の中にCIAの上司、テッドの姿も。
仲間が銃を乱射し、大統領一行を指令室へ通じるエレベーターに追い込み、自爆する。
その混乱に乗じてソルトもエレベーターシャフトの中を降下して地下8階へと向かう。
指令室についたアメリカ大統領は、ロシア大統領を暗殺された報復攻撃だと考え、核ミサイルでの先制を実行するため、軍部との認証手続きを進める。
そんな中、指令室外の異常に気付いたテッドは、ソルトが接近中である事を告げ、護衛官から武器を奪い乱射して、大統領以外の人物を射殺する。
テッドもまたソルトと同じくXデーを待つスパイだったのだ。
指令室に侵入を果たしたソルトは、その光景を見て驚く。
幼い頃の記憶を辿っても、テッドの姿はなかった。
テッドはソルトより1つ上の年代のクラスに居たので、面識はなかった模様。
中に入れて欲しいと言うソルトに了承したテッドだが、開錠前にニュース速報でロシア大統領が仮死状態から回復し、無事ロシアに帰国した事を知る。
ソルトの裏切りを知ったテッドは、彼女を放置し核ミサイルの発射準備を進める。
ソルトは別の扉の脇のコンクリートを外から崩し、指令室に侵入する。
中でテッドと格闘するも、間一髪でミサイル発射を阻止する。
そこに突入部隊が流れ込み、確保される。
大統領は意識が回復するまでの猶予はあるが、ソルトは現在連行中。
ここで彼女の口を封じようと、すれ違いざまに隠し持っていたナイフで襲いかかるテッド。
彼女もそれを予想していたので、鎖で繋がれていたものの逆にそれを利用してテッドの首をへし折る。
FBIに引き渡す為に移送されるヘリの中で、CIAのピーボディはソルトと向かい合う。
ソルトはピーボディにテッドもスパイであった事、訓練されたスパイは他にもまだ居る事、自分はそのスパイたちを皆殺しにすると宣言するソルト。
しばし考え込むピーボディだが、一芝居打ってソルトの手錠を外し、ヘリから逃がす。
川に落ちた彼女は陸に上がり、復讐に向かうのだった。
【終】
冷戦時代のソ連で、優秀な子どもたちを集めて徹底したスパイ教育を施し、訓練に耐えた者だけをアメリカに潜伏させ、一斉に戦争をしかける「Xデー」を何十年も待ち続けさせるという実在の“KAプログラム”を下敷きにするなど、内容もリアル。
数年前、アンジーが製作準備中だった「007 カジノ・ロワイヤル」の話を聞き、「私がボンドをやりたいわ!」と漏らしたことから、本作の主演話が浮上。当初の脚本では男性だった主人公を、急遽女性に書き換えたという。
タフでミステリアスなアンジーの魅力が、ソルト役に最大限に反映されている。
もうずっとアンジー姐さんのターンです。
とにかくタフ!そして無駄がない。
確かにソルトは超優秀なロシアのスパイだった。
そんな彼女はXデーを待ち続ける間に、任務の為と近付いて結婚したマイクに、恋をしてしまったのだ。
この辺りが女性受けしそうな設定。
周りの評判より面白かったです。
アンジー好きは見て損はなし。