こう言う呼び方で良いのかしら?
まぁ凛一&氷川シリーズがいつの間にか完結していた訳ですよ。
本棚を見たら、何故か「彼等」だけがハードカバーで鎮座していて、なんて纏まりのない本棚なんだろうかと痛感。
「白昼堂々」「碧空」「彼等」「若葉のころ」と続いたこのシリーズ、非常に思い入れが強かったりします。
長野まゆみの世界に初めて触れたのが「白昼堂々」だったので。
凛一ってば、モロ薄幸の美少年と言うイメージで…苛々しますw
氷川は本当にまっとうな男だから、また凛一もそれを理解しているから、氷川との関係に足踏み状態が続く訳ですよ。
これが千尋や千迅ならば、イケイケな凛一なんだけどもねー。
ここまで周りの人々から様々な形で愛され、気にかけて貰えるキャラも珍しい。そうさせる雰囲気を纏う凛一が稀有な存在なのかも知れないが。
「若葉のころ」では個人的に千迅の株が急上昇でした。家庭持ちになった時点で千尋への興味は逸れてしまったので、消去法で千迅に移った感じだったんですが、いやいや、千迅最高ですよ。
本当に欲しい物は絶対に口にしない人って良いなぁ…。その癖、他人の事は何でも見通せて。ある意味で孤独な人ですよね。
完結話と言うことで、正午もまた人を愛せる様になって一安心ですね。それが有沢なのはどうなのだろうか…って感じですが。
正午は何だかんだで可愛い奴だと思うw
凛一も、母親や祖母の想いに触れる事ができたし、氷川とも一線越えられたし、なかなか良い締めだったのではないでしょうか。
もう…有沢は何しに帰国したんだかwそして素直じゃない男性諸君が可愛くて仕方ない(*´Д`)
長野まゆみの作品で、一番好きなのは「雨更紗」です。昭和初期の雰囲気に見合った語彙のセレクト、旧仮名使いで綴られる文章は長野まゆみの特徴な訳ですが、雨更紗は全てにおいて好みです。
基本的に長野まゆみはBLな訳ですが、それを超越した何かがそこにはあります。
この情緒や風情は何とも癖になる。