私が聞きたいのは一つだけ──なぜ?
シェリルはグレイスに詰め寄る。
質問が漠然とし過ぎていて、答えようがないわ、とグレイス。
「なぜ、ランカのマネージャーになったの」
「なぜ、私をベッドに縛りつけようとするの」
「なぜ、あの子の歌はバジュラに通じるの」
「なぜ!?なぜよ!なぜ私じゃなくあの子なのよ!」
シェリルの心の叫び、数多の「なぜ」。
しかし、ついこの間まで絶大な信頼を寄せていたマネージャーの口から出た言葉は、耳を塞ぎたくなる様なものだった。
「みじめなものね。どれだけ言葉を飾っても、あなたの本質は所詮、アイドル。つくられた偶像よ」
しかしシェリルは叫ぶ。
「違う!私は私自身の力でここまで来たわ!」
しかし、シェリルはギャラクシーのスラムでグレイスに拾われたからこそ、今があるのだ。
「でも、それもお終い。シェリル・ノームはもう、死ぬのよ」
言葉がないシェリル。
やっとOPがライオンに。
長かった…待ってたよライオン、大好きなんだ。
レオン杉田とルカ。
ルカはある作戦を立案、レオン杉田に提示。
ルカは、大切なものを守りたいがために、レオンと手を組んだ模様。
シェリルとグレイス。
私は負けない。例えグレイスが居なくとも、私はやってみせると。
いつもの強気なシェリル。しかしグレイスも引かない。
拾われたあの日、しばらく入院した経験のあるシェリル。どうやら命に関わる持病がある模様。完治したと信じていたシェリルは、単に症状が発症しなかっただけな事実を突き付けられ、またしても衝撃を受ける。
一方、フロンティアではある法案が可決された。
フロンティア船団第7次、超長距離フォールド計画。
その頃、アルトはオズマの病室に呼び出されていた。
バジュラはフォールド波に引かれる傾向があり、そんなバジュラの目の前で船団規模のフォールドをしたらどうなるか。
軍は、バジュラを撃退するために、ランカを囮に使うつもりだと、オズマは言う。
上官としてではなく、兄としてお前に頼む。
「ランカを守れ。守ってやってくれ」
最初の言葉、命令じゃねーかw
24時間の猶予をやる、それまでに答えを出せと言うオズマ。
考えるアルトの目に飛び込んで来たのは、投げ売りされるシェリルのCDだった。
一方ミシェルは、クランに繋ぎを取って貰った薬学部の子より、情報を得た。
薬の成分から考えて、シェリルの抱える病はV型感染症だった。
ミシェルとクランはネットでV型感染症について調べる。
そしてある論文に行き着く。
V型感染症の対処と予防と言う論文。
執筆者は第117調査船団プロジェクト・リーダーのマオ・ノーム。
その共同研究者として、ランシェ・メイ、そしてグレイス・オコナーの名前が。
ランカの母と、シェリルの身内でしょうか?
もうどうしようもない思いで、街を歩いていたシェリルに手を差し伸べたのは、矢三郎だった。
そして唐突に起きるバジュラの来襲。
緊急出撃するSMS。やはりバジュラに反応弾は効かない。万事休すなアルトを助けたのは、ランカの護衛で現れたブレラ機だった。
ランカのアイモに活動を止めるバジュラ。
そして遂に実行に移される超長距離フォールド。
最後、何かが目覚めようとした描写が気になった。
次回「トライアングラー」
ランカ→アルト←シェリル←矢三郎ですね、わかります。
…こうなったとしたら、凄くマクロスらしいなw