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内容は主に男性声優関連アニラジ感想メインでヲタっぷり放出中。 このBlogはチラ裏なのでご注意を。 (携帯からの更新がメインなので、PCからは記事が見難い場合もあるかと思います)

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彩雲国物語 黄梁の夢

 
新刊は短編と中編からなる外伝です。

表紙。
ちょ、秀麗!燕青の膝の上に乗るとか、お母さん許しませんよ!

うむ…やれば出来るじゃないか作者!と思ったのは内緒。
いつもの馬鹿っぽい台詞回しは控え目です。

以下盛大にネタバレ。








・鈴蘭の咲く頃に。

時は覇王・セン華王の治世。
まだ静蘭が清苑公子として、朝廷で生き抜いた時代のお話。
母と上手く親子関係を築けなかった清苑。
しかし誰が悪い訳でもなく。
自分の中で「仕方ない事」と折り合いをつけて生きる、10歳の清苑。

後継者争いは第二公子の清苑に有利に動いていたが、藍家の四男(楸瑛)が貴陽を訪れる辺りから、緩やかに、しかし確実に、歯車が狂い出していた。
そして楸瑛にせがまれ公式の場で仕合いを受けた際、清苑は致命的なミスを犯すのだった。

敵も味方も作り過ぎたが、敵を味方に引き入れる力量がなかった時点で、清苑は王には向かないのだ。
誰も信じらる事が出来ない王は、やがて国を滅ぼす。

そして自らに忍び寄る闇に気付いてはいたもの、の実態が掴めず、あっさり絡め取られてしまう清苑。

誰が仕掛けた罠なのか。
清苑は最後まで黒幕の正体が解らぬまま、茶州へ流罪となる。
これから自身に訪れる暗い奈落の前に、清苑は「…さ、さびしい、のです」と泣いていた、小さな劉輝を想うのだった。

この話で、セン華王の印象が大分変わりました。
格好いいわ、パパン…。
藍家の三つ子・雪那に「この王になら…」とまで思わせるそのデカさ。
妃達の動向には目も向けないが、公子達の事は良く見ていた王。
どの公子も一度だけは、命を救うと決めていた王。
ヤバい、言動が好みすぎる。

清苑が母・鈴蘭を疑う事がなかったのもミソだ。
鈴蘭と清苑は似た者母子だった、と。
最後は、引っ張り出された邵可南無wと思ったのは内緒w


・空の青、風の呼ぶ声。
あの男に殺されず生かされてから八年後、燕青は南老師に弟子入りし、山で暮らしていた。

そこに鴛洵がやって来て、殺刃賊の壊滅を依頼する。
燕青の事情を知った鴛洵は、一度は依頼を取り下げるが、燕青自身が運命に立ち向かう事を決意する。

南老師は語る。
燕青の星は太陽の狂気。
もう一つ、燕青を呼ぶ星が絶えなんと明滅する。
今燕青が山を降りなければあの星は落ちる、と。
お陰で消えてしまった燕青の二年を、心から惜しむ南老師。


拍手[0回]

 
流罪になった茶州で、小旋風として殺刃賊に身を置いている清苑と、首尾良く殺刃賊に潜り込んだ燕青、運命の邂逅。

燕青は一目で清苑が剣に憑かれていると見抜き、正気に戻すのだった。

浪子燕青、それは誰からも愛される民話の快男児。
まさに燕青の星だ。
太陽は、清苑の氷までをも溶かす。

殺刃賊を壊滅したその夜、燕青は死んだと思っていた兄と再会し、燃え落ちるアジトで兄の最後を看取る…と見せかけ、殴って気絶させて助けていた辺り、燕青らしいなw

しかし、深手を負ったまま別れた友人の行方はわからなくなってしまった。
それから2ヶ月後、様々な情報を得た鴛洵は、茶家はとんでもない化け物を飼っている事を知るのだった。

殺刃賊を壊滅した後、清苑は命からがら水塞にたどり着き、小舟に乗り込んで漂っていた。何度も気を失い、目が覚め、何度目かの目覚めで邵可一家に出会ったのだった。

紅家のゴタゴタのせいで迎えに行くのが遅れた事を、邵可は悔いていたのだ。

静蘭の名前が付けられた経緯が、邵可と薔君のgdgdによるもので噴いたw

・千一夜。
書き下ろしです。
邵可と薔薇姫と頭のおかしい監禁好きの璃桜のお話w

下界を見下ろしていた紅仙は、黄仙の元を訪ねる。
現在降りている仙は、紅、黄、紫。そして藍が久々に起きた、とは黄仙の言。八仙の中でも藍仙は特殊な能力を持つらしく、起きる時は「予言」があるとか。
藍仙が憑ける託宣者(ミコトモチ)が当代に現れたかららしい。
今回の予言は三仙に関係ある事の様だから、迂闊な事はするなと言う黄仙。
しかしその忠告も虚しく、人間の手に堕ちてしまった紅仙。
以降、世界はますます混沌とし、百年以上続く暗黒の大業を迎えるのだった。
再び、人間の男が彼女を救い出すその時まで。

薔薇姫の御伽噺は、実は暗黒の大業時代の縹家の話なのだそうな。

璃桜は言う。
「姿形が変わっても永遠に愛せる」と。

邵可は言う。
「心がほしい」と。

薔薇姫が選んだのは、邵可だった。

自分の命が終わる時、鎖を解く気だった璃桜。
会ったその日に鎖を解いた邵可。
邵可と璃桜の差はそれだけだろう。しかしそれこそが、永遠の差となった。

愛した妻が命をかけて守り、愛した娘。
その娘のためなら、邵可は生きる事が出来る。


今回は本当に、作者やればできるじゃん!に尽きる。
漸く、読みたかった物を読ませて貰った感じです。


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